敵弾が避けられない、という人へ

このページでは、敵弾が避けられなくて困っている、という人へのアドバイスを書いてみる。

「敵弾回避について」というページでも、敵弾の避け方に関して説明しているが、もう少し突っ込んだ内容にしている。ちょっと難しい注文もあるが、目を通してもらいたい。


「動いていれば当たらない」はあまり通用しない

右へ避ければ当たらないが

図1

図1は、自機の前方に戦車が何台か居る場面。①と②の戦車に撃たれたので、右へ移動すれば回避できる。

敵は基本的に自機を狙って撃って来るので、「動いていれば当たらない」という考え方はある程度通用する。今、この場面でも避けられるはずだ。

また、右へ移動しつつショットを撃てば、①と②の戦車も破壊できるだろう。その後ろにも戦車が配置されているのが見えるが。



左へ移動すると自ら弾に突っ込む

図2

図2は、図1の場面から右へ移動し、画面の右端まで到達した場面だとする。もうこれ以上は右へ行けないので、次は左へ移動するのが自然な流れだ。そのような行動をすることで、常に動いているという状態を作ろうとしていることになる。

しかし、図2では左斜めから戦車に撃たれており、すぐに左へ移動するとおそらく自分から敵弾に当たりに行くことになる。実際にこのような状況になることは多く、単純に動いていればいいと考えると、敵弾に捕まることが多い。

特に鮫!鮫!鮫!は敵が高い頻度で弾を撃つので、「動いていれば当たらない」という考え方はあまり通用しない。移動方向を変えた瞬間が危険なのだ。正しくは、「適切なタイミングで、適切な方向に動いていれば当たらない」ということになるか。

図2の状況からは、すぐに左へ動くのではなく、一瞬待ってから行けば大丈夫だろう。上へ移動して対処するという手もあるが、戦車がこちらの攻撃範囲から外れる可能性もある。



闇雲に左右移動を繰り返すような動きをする人を見かけることがあるが、これは敵弾を避けられる可能性を高くするよりは、敵弾に当たる可能性を増す行為に近い。根拠無く動き続けるのは危険だと思う。

ただ、左右移動を繰り返すような行動が敵弾回避の基本であり、実際に有効なのも事実だ。単純に考え過ぎるのが問題なのであって、その時の状況に応じた判断と行動をすればいい。

場面によっては、左右移動よりも上下方向の移動が有効なこともあるし、大きく動くよりは小さく動いたほうが安全な場合も多い。そのようなことを総合的に考えていかないと、このゲームでは生き残れない。



敵が撃ってくるタイミングを予測する

回避行動を始めるタイミングで結果が変わる

図3

図3は、自機の正面に戦車が居る場面だ。まだ撃たれてはいないが、すぐにでも撃ってくるとしよう。この状況からは左に移動して避けることになる。

ここで重要なのは、回避行動を始めるタイミングだ。撃たれる前に移動を始めると大きく動くことになってしまい、②の位置辺りまで行ってしまいそうだ。撃たれた瞬間に回避を始めた場合は移動幅が小さくなり、①くらいの位置に落ち着くと思われる。

図3では画面の上部にも戦車が少しだけ見えているが、回避後にこの戦車の正面に入りたい場合は、①の位置に行きたいことになる。これを可能にするには、右の戦車が撃ってくるタイミングを正確に予測したい。撃たれた瞬間に移動して避ければ、大きく左へ走ってしまうことは無いはずだ。

この「敵が撃ってくるタイミングを予測する」というのは非常に重要で、特に小さな移動幅で避けたい時は必須の技術となる。実際には正確に予測するのは難しいので、撃たれたことを確認してから移動する、でもいいのだが。

タイミングの予測を失敗して回避行動が遅れると、避ける前に敵弾に当たってしまう。そういうリスクも抱えるが、正確な予測ができるようになると様々な場面で大いに役立つ。すぐにはできなくとも、常に予測をする意識は持ちたいところだ。


敵が撃つ方向をコントロールする

図4

敵が撃ってくるタイミングを予測すると言っても、現実には最初に撃たれる弾のタイミングを予測するのは困難だ。しかし、2発目以降のタイミングを予測するのは難しくない。これは敵が一定の間隔、リズムで撃ってくるからだ。敵の攻撃ランクが上がると間隔が短くなってくるので、その点は注意しなければならないが、これはみなさんが体感的に理解していると思う。

図4は、船に1発目の弾を撃たれた場面。ここで2発目がいつ来るかを予測することはできるはず。そして、2発目をどの角度で撃たせるかが重要になる。つまり、敵が撃つ角度をコントロールすることになる。

2発目を図4の①のような角度へ撃たせた場合、これを回避してすぐ船の正面に回り、破壊するというのは自然な流れでできるだろう。2発目が②のような角度になった場合は、一旦船の正面から離れなければならず、破壊が遅れる。おそらく①の角度に撃たせるのが有利になると思う。自機の状態によっても変化するが。

このように、敵に撃たれるのではなく、自分に都合のいい方向へ「撃たせる」ことができるようになると、このゲームは格段に進めるようになるし、俄然面白くなってくる。敵をコントロールし、ゲームの流れを作っていくわけだ。


鮫!鮫!鮫!についてあまり知らない人から、「なぜあんなに速い敵弾を正確に避けられるのか?」と聞かれることがある。その人は、敵に撃たれてから、敵弾の来る方向を一瞬で判断していると思っているのかもしれないが、実際にはそんなことはない。撃ってくるタイミングを予測し、撃たれた瞬間に回避動作をするという繰り返しをしているだけだ。撃たれてから避けると言うよりは、「撃たれる前から避け始めている」と言っていい。

タイミングの予測が外れることもあるので、それに備えた準備は必要ではあるが、経験を積むに従って精度は上がってくる。できるようになると精神的な負担も減るので、ぜひ習得してもらいたい。



敵が初弾(1発目の弾)を撃ってくるタイミング

敵が初弾(1発目の弾)を撃ってくるタイミングというのは、敵の種類、画面のどの方向から出現するか、敵の攻撃ランク等の要素によって大きく変わってくる。

以下に、代表的な条件での初弾のタイミングについて説明してみる。全て1周目で検証している。周回数が上がると初弾のタイミングも早くなってくる。


画面の上部から出現する砲台、戦車の場合

図5

図5は、画面の上部から出現する(縦スクロールにより画面内に入ってくる)砲台と戦車の初弾のタイミングを表している。上段が自機がフルパワーの時、下段は3WAYの時だ。これくらい見えるてくると撃つ、ということになる。

やはりフルパワーの時のほうがランクが高いので、初弾のタイミングも早い。砲台はほとんど見えないうちから撃って来るので、配置を覚えていないと危険だ。

戦車は砲台よりもタイミングが遅いように見えるが、これは下方向へ移動していることが影響していると思う。砲台は地形に固定されているので、降りて来るスピードも遅いわけだ。船は戦車とほぼ同じだと思う。

フルパワー時の場合、こちらのショットが敵に当たる前に大抵は2発くらい先制して撃たれる。そのため先に回避行動をし、それから反撃の形になる。9WAY時もフルパワーに近い感覚になるだろう。

5WAY時や3WAY時の場合でも、初弾のタイミングはそれほど変わらないのだが、あまり連射してこないので先手を取られるという感じではなくなるか。9WAY時と5WAY時の差が大きいので、その点は頭に入れておきたい。



画面横から出現する戦車の場合

図6

図6は、画面の左から出現する戦車の場合だ。自機は戦車の出現場所の正面で待ち構える形にしている。

見て分かるように、フルパワーの時であっても、戦車のほぼ全体が見えるまでは初弾を撃たない。初弾を撃たれるタイミングと、こちらのショットが戦車に当たるようになるタイミングがほぼ同じくらいである。

3WAY時はさらに遅くなり、全体が見えてから少し経過したくらいのタイミングだ。出現場所で待ち構えてショットを撃っていれば、撃たれる前に破壊できるだろう。

このように、画面横から出現する敵に関しては初弾のタイミングが遅いようだ。ただし、これは出現場所で待っていればの話。斜めの位置関係だったりすると、状況次第としか言えなくなる。



建物から出現する戦車の場合

図7

図7は、建物から出現する戦車の場合。この例では5面で検証した。

これは画面の横から出現する敵と同じくらいか。さらに少し遅くなっているようにも見えるが、あまり差は無いだろう。

自分の感覚では、フルパワー時はもう少し早く撃ってくるような気がするが。特に10面の戦車は早いと思うので、面によって違うのかもしれない。あまりなめてかからないほうがいい。



飛行機の場合

図8

図8は、画面の上部から出現する飛行機の場合。少し分かりにくいが、①の飛行機に注目してもらいたい。これくらいの高さに来ると初弾を撃つ。

やはりフルパワー時のほうが早い。フルパワーの時は初弾を撃たれる前に飛行機を落としてしまうことが多いが、これを見て分かるように少しでも遅れると撃たれるわけだ。油断は禁物である。


問題は、画面を左右にスクロールさせた時に画面内に入ってくる敵だ。これが初弾を撃つタイミングは、その時の状況次第となる。

ランクが高いほうが初弾のタイミングも早い、くらいしか言えることが無い。近距離から撃たれる事が多く、体感的にも画面内に入った瞬間に撃たれるような感じだろう。

左右スクロールで敵を画面内に入れることは危険を伴うので、スクロールさせるタイミングはパターン化しておきたい。



斜め下移動での回避は万能

3方向から撃たれる

図9

図9は、戦車に3方向から撃たれている場面だ。右下隅に追い込まれているため、この状況からだと移動で回避することはできなくなっている。

この状況の何が悪かったのかと言うと、下へ移動する余地が無いことだ。右端へ追い込まれていることも良くないが、下方向へ動けないのが最大の問題となっている。



3方向から撃たれても、斜め下に動けば避けられる

図10

図10でも3方向から撃たれているが、この状況からでも左下へ移動すれば避けられるだろう。下方向や右方向では避けられない。

このように、斜め下への移動での回避は、複数方向から撃たれた場合でも避けられることが多い。これは斜めの移動が横方向と下方向の両要素を含むからで、横移動よりも応用範囲が広くなる。これは覚えておくべきだ。

ただし、斜め下に移動するには下方向の余地が無いと駄目だ。画面の最下段に居る時はできないことになる。そのため、最下段から自機1機か2機分くらい上がったくらいの高さをキープするといいと思う。

斜め下への移動ばかりだと、すぐに最下段まで達してしまうので、上方向への移動も織り交ぜて高さを稼ぐことも必要になる。敵の攻撃の隙を突いて上方向への移動をする意識を持ってもらいたい。



自機の外側を通る敵弾に対しても斜め下移動は有効

図11

図11では戦車に撃たれているが、敵弾の方向は自機の外側を通るようなものになっている。図11のような位置関係だと、このように自機には当たらない角度に撃たれることが多い。

このまま動かなければ敵弾には当たらないが、左から緑玉が迫っているので右へ逃げたい状況でもある。この時も、右へ移動するよりは右下へ移動するほうが安全だ。右移動だと自分から敵弾に突っ込むことになりやすい。右下への移動なら下方向への要素を含むので、避けられる確率がずっと高くなる。

とりあえず、自機の外側を通るような敵弾に対しては、斜め下に移動して避けるものだと考えるのがいいと思う。自機のスピードや敵弾の速さも影響するので絶対ではないが、左右移動よりは確実に生存率が高いはずだ。



多方向弾にも斜め下移動が有効

図12

図12は、3面の前半に登場する戦艦に5WAY弾を撃たれた場面。この5WAY弾は真ん中の弾が自機狙いになっているので、撃たれた瞬間に移動すれば当たらないが、大きく動くと隣の弾に当たる危険がある。図12の場合、右へ大きく動くと①の弾に当たるかもしれない。

このような場合も、斜め下への移動が有効だ。斜め下移動は横方向の移動幅が小さくなるので、隣の弾に当たる危険が小さくなる。図12の場面では、右下へ移動して避ければ①の弾には当たらない。他の敵が撃つ弾も同時に避けることができるだろう。

他にも、2面ボスの本体部分が撃つ5WAY弾、3面ボスの本体部分が撃つ5WAY弾等についても、斜め下移動での回避なら当たりにくい。左右に大きく動くのは危険という状況では、斜め下に移動するのが基本だ。



輸送機の弾にも斜め下移動が有効

図13

図13は、輸送機に撃たれた場面。輸送機は自機を挟み込むような2WAY弾を撃つが、これが相当にやっかい。こちらの動きを縛り付けるからだ。動きにくくなった瞬間に他の敵に撃たれると、それだけでかなり危険な状態になる。

輸送機の弾に対しても、やはり斜め下移動が有効。実際には他の敵が撃つ弾を避けるための移動だが、大きく左右に動くと輸送機の弾に当たる可能性が高い。輸送機が居る場面では、斜め下移動で対処する習慣を付けておくべきだと思う。



自機の外側を通るような敵弾には十分に警戒を

外側を通る敵弾は反対側に避ける

図14

図14で、①の戦車が撃った弾は、自機の外側を通るような方向に飛んでいる。このような位置関係の場合は、自機に当たらない方向に来ることが多い。敵との距離によって変わるところだが。

こういう敵弾は移動しなければ当たらないが、他の敵が撃つ弾も混ざるのでそうもいかない。ここで大切なのは、避ける方向だ。図14の状態からは、左へ避けるのが無難だと思う。右下へ移動しても避けられるが、敵弾が近くまで来ていた場合は当たってしまうかもしれない。

基本的には、自機の外側を通るような敵弾が来た場合は、反対側へ移動して対処するのが賢明だと思う。図14のような位置関係になった時に、右方向ではなく左へ移動するのが安全だと瞬時に判断できるようになりたい。特に図14の状況から右下ではなく右へ走るのは本当に危険なので、そういう行動だけは避ける意識は持つべきだ。

このような位置関係になった時に、毎回正確な判断をするというのは疲れるので、なるべくパターン化して対応するようにしたい。避けられればそれでいいという考え方ではなく、極力安全性を高める行動を組み合わせてパターンを構築しよう。



金縛りのような状態

図15

図15は、左右から自機の外側を通る弾を撃たれた場面だ。たった2発の敵弾だが、これはかなり危険な状態。この瞬間はほとんど動けないからだ。

この状態からは、右下や左下へ移動しても避けられないかもしれない。おそらくじっとしているのが最も安全だ。しかし、ここで他の敵に撃たれていればそれまで。そうでなくても、この2台の戦車が次の弾を撃ってくれば同じような形になってしまう。

このような位置関係になってしまうことは、意外と頻繁にある。瞬間的に金縛りになったように感じたことが、みなさんもあったのではないだろうか。

こうならないためには、2つの敵の中間に位置しないこと。図15なら、どちらかの戦車の正面あたりに居れば大丈夫だろう。

こういう形になりやすい場所はある程度決まっていると思うので、そのような場面は挟み撃ちを避けられるように敵の処理順をパターン化すべきだ。



左へ避けて安全に

図16

図16は、7面ボス戦の最後に出てくる戦車。ここで右の3台の戦車が撃つ弾は、左に移動して避けるのが安全。そのついでに左下の戦車を弾封じしながら破壊すればいい。

右側の戦車の正面に入るやり方でもいいのだが、少し危険が伴うのも事実。細かい工夫でリスクを減らすことにより、結果が安定するようになる。面倒と思わずにベストの行動を積み重ねるようにしたい。



パターン化での敵弾回避が最適解

ここまでは、主にその場の状況に応じた敵弾回避について書いてきたが、パターン化で敵弾を避けられるならそれが一番確実だし、精神的な負担も少ない。

なるべく多くの場面をパターン化し、こういう行動をしていれば安全だ、というセオリーを確立していくのがベスト。


動画1

動画1は7面の1シーン。私の場合、ここはほぼ完全にパターン化している。そのためミスすることは滅多に無いし、疲れることも無い。

4周目以降はパターンが通じなくなってくるので、ボムを使うようにしているが。



戦車の弾だけ見ていればパターンになる

図17

図17は動画1と同じ場面だ。私はここで、戦車が撃つ弾にだけ注目している。飛行機の弾はほとんど見ていない。

右へ移動する時は、右側の列の戦車が撃つ弾がどこまで来たかを見て、移動を始めるタイミングを決めている。左へ移動する時は、左の列の戦車の弾を見ている。これだけで全ての敵弾に当たらないし、相当に安定する。

このやり方を推奨するということではない。自分なりに安定するパターンを考え、間違いが起きないようにすれば最も楽だということを言いたいだけだ。どの敵に注目するのか、移動を始めるタイミングを計る材料を何にするかは自由だ。自分に合ったパターンを構築し、楽をしてもらいたい。



敵を破壊するタイミングを把握する

戦車を破壊できるかどうかを判断

図18

敵をどのタイミングで破壊できるかを正確に把握することは、敵弾回避において非常に重要だ。次の敵弾を撃たれる前に破壊できれば、避ける必要が無くなるからだ。この予測がいい加減だと、撃たれないと思ったのに撃たれたり、余計な回避動作をして苦しい状況になったりする。

図18の左側では、戦車に1発撃たれている。このまま動かなければこの弾には当たらないが、問題は正面に居る①の戦車。この戦車を撃たれる前に破壊できるのなら、このまま動かずにショットを撃てばいい。しかし撃たれる前に破壊できないのなら、早めに右へ移動しないといけないことになる。このように、敵を破壊するタイミングを把握することは、その後の敵弾回避やボムを使うかどうかなどの判断に大きく関わってくる。

図18の右側では、戦車が画面横から出てきている。②の辺りで破壊できればいいのだが、破壊が遅れて③の位置あたりまで生き残ってしまうと、2発目を斜めに撃たれて非常に避けにくい。破壊が遅れるようならば、右端に留まるのは危険ということになる。

連射ボタンを押しっ放しにしていると、ショットが途切れる時間ができてしまい、敵を破壊するタイミングが分かりにくくなる。特に敵との距離が近い場合は致命的になることがあるので、ショットの弾切れには注意すべきだ。



2WAY戦車を破壊するタイミングを把握するのは重要

図19

図19は、5面の2WAY戦車が出る場面だ。今、①の方向に撃たれたところ。次に撃たれた場合は②の方向だろうが、この弾が来る前に2WAY戦車を破壊してしまいたい。

2WAY戦車は耐久力が高いので、破壊するタイミングを把握するのは簡単ではない。こちらのショットがどれくらい当たっているかを観察しながら戦うのがセオリーだが、慣れないと難しいか。

2WAY戦車の弾はかなり避け辛いので、何回も避けるのは無理がある。破壊するタイミングを把握することで無駄な回避動作を無くし、効率よく片付けていけるようになってもらいたい。



邪魔なアイテムを避けるためには、小さな移動が有効

小さな移動で避けないと緑玉に接触する

図20

図20は、正面の戦車に撃たれた場面。これを避けるなら左移動するだけでいいが、近くに緑玉が有り、左下へ向かって飛んでいる。

ここで左に大きく移動すると、おそらく緑玉に接触するだろう。正面の敵弾をギリギリでかわすくらいの移動に留めれば、緑玉とは接触しないはずだ。

このように、邪魔なアイテムが画面内に存在する時は、移動幅を制限されることが相当に多い。こういう状況に備えて、小さな動きで敵弾を避ける技術を身につけたい。

少し上でも述べたが、左右の移動幅を小さくしたいなら斜め下への移動が有効。そのあたりも考慮しつつ、なんとか苦しい状況を脱出しよう。



小さな動きで狭い範囲内で粘る

図21

図21は、緑玉が左下へ向かって飛んでいる状況。しばらくすると画面端で反射し、おそらく①のような方向へ向かうと思われる。反射後に真下へ向かう可能性はほぼ無い。

この場面で緑玉を避けるということを最優先に考えた場合、左へ移動するのが最善だと思う。①のような方向へ飛んだ場合は、しばらく緑玉がこちらに来ないことになるからだ。

問題は、左下の隅に押し付けられる形になるため、あまり動けない時間ができること。ちょうど左から戦車が見えているので、これへの対応が少し難しくなる。

このような場合でも、敵が初弾を撃つタイミングが予測できたり、破壊までにどれくらい時間がかかるかを予測できれば相当に有利だ。動ける範囲が狭いので、小さな移動で回避することも重要になる。

敵への対応が苦しくなる事を承知で、緑玉に近寄らないというリターンを追及したことになるが、このような選択は結構必要になってくる。かなり経験を積まないと瞬時の判断は難しいが、このような考え方もあるということは知ってもらいたい。



画面の左右端に配置されている敵の対処

動画2

動画2は3面の最後の場面だ。見て分かるように、右へスクロールさせたことで右端に配置された船が画面内に入り、近距離から撃たれてやられてしまった。誰もがこういう経験をしているだろう。かなり理不尽さを感じるところだ。

こういう敵への対処は難しい。自分でもあまり自信は無く、特に8面でミスすることが多い。完璧な対応ができる人は、ほとんど存在しないのではないか。

重要な点はいくつかあるが、まずは敵の配置を記憶すること。そして敵が画面外に居る時の、現在の高さをそれなりに予測・把握しておくこと。この2つができれば、画面内に入った時にどれくらいの高さになるかが分かるはず。

とは言ったものの、見えない上に縦スクロールで降りて来るので、正確に位置を掴むのは難しい。完全にパターン化しておけば安定するだろうが、一旦予定が狂うと位置が分からなくなってしまう。

画面内に入った瞬間に撃たれる事が多いが、この角度も予測が非常に困難だ。自分では、「このタイミングで行けば撃たれても当たらないはず」というくらいの認識で、経験と勘に頼る部分が多くなっている。

結局何の解決策も出せていないが、1つだけ言えるとしたら、こういう敵はあまり怖がらず、ある程度は思い切って倒しに行くのがいい、といくらいか。こういう敵が左右の両方に残ると、それだけで全く動けなくなってしまう。最低限はどちらかの敵を片付けなければならない。

自機のスピードが速い時は全滅させることを目標とし、遅い時はどの敵を破壊しに行くかについて優先順位を付け、危険な敵のみ排除という方針がいいだろう。敵を残すにしても、なるべくパターン化しておきたいところだ。



これくらいしか見えていないなら撃たれない

図22

図22は動画2と同じ場面だ。右に赤丸で囲った船が見えるが、これくらいしか画面内に入っていない時は、敵は撃ってこない。

この状態だとこちらのショットも当たらないのでそれほど意味は無いのだが、現在の高さを確認することはできる。一応、知識として覚えておいてもいいだろう。

ただし、これくらいしか見えない状態にするには、左右スクロールの細かい調整が必要。おそらく自機のスピードが1速以下でないと無理。それ以上のスピードの時にやろうとすると、かえって危険だ。

さらに現実味は薄いのだが、敵は撃ってこないがこちらのショットが当たるという状況が存在する。図22よりも、もう少しだけ敵が画面内に入った状態だ。これを有効に活用する機会は無いだろうし、無駄知識なのだが。




かなり多くの事を説明したが、最後に重要な点だけまとめておきたい。

  1. 敵が撃ってくるタイミングを予測するのは非常に重要。
  2. 敵に自分の都合のいい方向に撃たせ、全体の流れを作っていくと展開が楽になる。
  3. 斜め下移動での敵弾回避は、多くの場面で有効。常に下方向へ移動するための余地を確保することも大切。

とりあえずこの3点を意識してもらいたい。これができるようになると先へ進めるようになるし、何よりこのゲームがより楽しくなってくる。ゲームに振り回されるのではなく、支配する側になろう。